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【現像】RawTherapee詳細講座 その1 処理プロファイル

Rawtherapeeの詳細講座、やっていこうと思います。

以前のものはこちらに。

odn-photo.hatenadiary.jp

とはいえ、多機能すぎてどこから手を出していいやら、ほんと難しいです(^^;

なので1つずつ、上から順番にやっていきましょう。

 

解説に使用するRawtherapeeのバージョンは2018/10/03時点で最新のVer5.4で行います。

rawtherapee.com

 

また、Macで行っていきますので、Windows版と違いがあったらごめんなさい。

 

まずは露出関連のメニューから。

一番上は「処理プロファイル」ですね。

 

Rawtherapeeが最初にRAWデータを読み込むと、カメラで設定した露出設定やホワイトバランスなども無効化されています。

完全にフラットな状態。

Rawthrapeeでは「ニュートラル」と呼びます。

 

ここに露出、ホワイトバランスなどの調整をしていくのですが、ある程度まで、ツール自身が持っているプロファイルがあります。

それが「処理プロファイル」です。

数十種類あるので、全部を試すのは大変ですが、大まかな括りの説明と、使えるプロファイルを紹介します。

 

 

あ、今回の解説用画像の写真モデルさんはコスプレイヤーの「むぅ」さんです。

いつもワンピースのナミさんを素敵に可愛くされています♪

 

処理プロファイル:

まず標準のニュートラルがこちら。

f:id:poke4wd:20181004000138p:plain

薄暗い感じの、あまり見栄えのいい感じはしませんね。

 

Black-and-White

f:id:poke4wd:20181004000047p:plain

モノクロのプロファイルです。

数字が大きいほどメリハリがあります。

今回は一番大きい数値の4番を選択しています。

これくらいで普通かな?

 

Faded

f:id:poke4wd:20181004000233p:plain

色あせた効果があります。

各種、青みかかった感じや、グリーンっぽくなど。

今回はFaded Blueを選択してみました。

あせた感じの、かっこいい感じになりますね。

海外の作風っぽいものを目指すならベースにいいかと。

 

Generic

f:id:poke4wd:20181004000307p:plain

一般的な感じのいい感じさを出してくれますw

ダークなDeep Shadow、ハイキーなものからパンチの効いたビビッドなものまで。

オススメはNaturalの2番ですかね。

ポートレートや人の撮影では一番綺麗な感じがします。

 

Non-raw

f:id:poke4wd:20181004000322p:plain

よくわかりません(^^;

brightenという項目しかないのですが、そこまで明るくはならないです。

Non-RAW、もし未加工と言う意味で明るくだけしてくれている、というプロファイルであればこの結果は正しい感じです。

 

Pixel Shift

f:id:poke4wd:20181004000842p:plain

ソニーやオリンパスのピクセルシフト機能とは違うのでこれもよくわかりません。

ただしNo Motionという項目はシャープネスがかなりかかります。

まぁ自分で後でかけたほうがいいので、やはり使いません。

 

Pop

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一般的なポップとはかけ離れたポップさになりますw

あまり使えないかもです。

ポップ3スキンでこれくらい。

 

Portrait

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LejtoSmoothがありますが、Lejtoがなかなか好ましい感じです。

Smoothはシャープネスがかかるだけにしか見えない(^^;

 

Skintone

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肌の色合いのことだと思うのですが、これもあまり効果が感じられません。

Naturalだけが使えますが、Genericのほうが見た感じはいいです。

ただ追い込むのが目的の場合、少しアンダー気味で始まるSkintoneNaturalがいいです。

 

Auto-Matched Curve

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自動でフィルム調でいい感じのトーンカーブを割り当てます。

ISOミィディアムでかなりいい感じかと思います。

何気に一番使えると思っています。

 

Standard Film Curve

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標準的なフィルム調トーンカーブで、これもアンダー気味でいい感じです。

追い込むベースとして使えると思います。

こちらもISOミィディアムが良好な結果になりますが、ベース写真のキーによって変えてください。

 

 

今回の結果だとGenericNaturalの2番がそのまま現像できちゃうくらい綺麗になっています。

ただそれだと講座にならないので(^^;

アンダーで調整しやすそうなAuto-Matched Curveの結果を使っていきます。

 

この処理プロファイル機能は無理して使う必要はないです。

慣れてきたら、いきなり自分で設定を変えていったほうがあれこれやるより速い。

ただ、慣れないうちはまずこれらプロファイルを試してみて、その結果が反映された項目を変えていくほうが簡単に自分の好みに近づけられると思います。

 

次回は露出設定である「露光補正」をば。

これだけで本がかけるくらい多機能なんですが・・・1つ1つゆっくりやっていく予定です。

 

ではでは。




 

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