聞きなれない言葉ですよね、キッカー。
ストロボの置く場所によって名前が付いてるんですよ。
メインは「キー」、後ろは「バック」、真横は「エッジ」、などなど。
で、斜め後ろのことを「キッカー」と呼びます。
Kicker、サッカー雑誌っぽいですがw、意味は「極め付け」とか。
こいつで決めるぜ!的な写真の結末を変える、驚きの効果を出せる、そんな意味合いのストロボになります。
…マジで?w
ということで実験してみましょう。
こちらが斜め後ろにストロボを置いた写真です。
メイン+キッカー1灯でも光が回る。
しかも斜めに通る光は位置によって光の量が違うので、手前側になればなるほど薄くなる。
つまり明暗の差が出る。
それだけでなく、モヤがかるような、スモークのような光になるんですね。
これはすごいでしょ。
人によってはブレイクスルーになりえる、そんな撮影方法じゃないかしら?
で、その3と同じように照射角と光量のテストもしましたので、参考までに。
まず、キッカーのストロボの光量の露出を合わせた状態、1/16に設定し。
照射角を35、70、105、200mmと4段階で変えてみます。
バックよりも光の影響が周りに出やすいのがわかります。
照射角が狭すぎるとキッカーとしての意味がほとんどないですね。
キッカーとして使うなら広ければ広いほど意味があるのかも?
とはいえバランスがいいのは70mmくらいかな?
次は照射角はそのままで、光量を変えて行きます。
照射角は35mmで、1/64、1/16、1/4、1/1と2段づつ上げてみます。
もちろん多すぎてもダメですが、少なすぎても意味がなくなってしまいそうですね。
1/16がほぼベストに見えますね。
サンプルとして、このコラムの1枚目に使ってるものです。
キッカーの便利さがわかりましたかね?
これがあれば2灯でかなり十分な光量とエフェクトが得られるかと。
次回はおまたせの・・・カラーシフトです!お楽しみにね。
ではでは。