RAWファイルから現像とフォトショップなどレタッチソフトでの加工。
どちらも画像の修正、加工をしているように思います。
でもやってることがちょっと違うのですよね。
- RAW現像
カメラが撮影した生データ、つまりRAWデータです。
このファイルはパソコンやプリンターなどで直接編集することができません。
なので本格的な編集を行う場合などは「現像」という処理を行い「Jpeg」形式などのファイルに変換する必要があります。
- レタッチソフトで加工
基本的には「Jpeg」形式の画像を編集する。
エフェクト、コラージュ、なんでもござれ。
やろうと思えば1枚の写真からまったく別の画像も作成できる。
こう書くと現像はただの変換作業でその後が重要に感じますね。
じゃ現像ってなんなのだ?と。
それは「好みの8bitを選んでJpegを作る」作業です。
8bitとは、光の三原色の赤、緑、青を8bitづつ、つまり256段階の階調にする、ということ。
つまり赤256x緑256x青256=16777216色。
約1677万色ということになります。
これは人間の目が認識できる最大の色数、なんて昔は言われていて、パソコンのディスプレイの最大表示色、プリンターの色数もこの設定であることがほとんどです。
今は10bitまで表示できるHDRディスプレイやグラフィックカードもありますし、HDMIの最大サポートは16bit(280兆色以上!)だったりしますが…とりあえず一般的にはパソコンもディスプレイもプリンタも8bitまで出力と考えていいかと。
ではデジカメのRAWファイルはどんな感じか。
キヤノンやニコンは14bit(16384階調)、オリンパスは12bit(4096階調)のデータになっています。
8bitなんかより全然大きいんですよ。
なのでこのRAWから任意で8bit分を取り出し、Jpegファイルを作成する。
これがデジタルカメラでの現像という処理です。
例えばカメラが出力した「撮って出しのJpeg」
これはメーカーが「これでいいかな?」と設定した範囲で抽出した8bit分の色情報を持ったJpegデータになります。
これをレタッチして好みの写真に仕上げるのと。
「自分で現像し、好きな色合い、ホワイトバランスで抽出した8bit分の色情報のJpeg」
ここから加工するのと。
どちらが「自分好み」の写真に仕上がるでしょうか?
明白ですねw
自分の好きな1677万色を選んだほうがいいです。
また、撮って出しで白トビや黒潰れしていたとしても。
RAWの階調であればデータが残っている可能性があります。
上手く調整して現像すれば救えることもあります。
この辺りを意識して写真編集、加工していきましょう♪
ではでは。