以前購入していたレンズ、「KAMLAN 50mm F1.1 」
こちらでレビューとかしましたが、どの程度の写りか、と言うテストはあまりしてなかったです。
というのも、
で何枚か撮影した際、実はあまり結果が芳しくなかったんです。
でも、このときの撮影はかなり厳しい被写体、白バックに白衣装で。
難しい被写体だったとかもあり。
なので、
で行ったようなテストをやってみました。
比較対象はオリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED45mm F1.8です。
オリンパスの撒き餌レンズとして名高い、名レンズですが。
価格帯も同じくらいのこのレンズたち、どの程度の差があるのか。
人物写真で調べてみます。
屋内:
M.ZUIKO DIGITAL ED45mm F1.8
KAMLAN 50mm F1.1
前髪や髪の縁取りあたりを見ると、F1.1とF1.8の差が分かります。
1段以上の差があるので結果としては合ってる感じです。
ピントのあってる部分のキレ的な部分はこの距離の被写体だとKamlanもかなりいいです。
ただ、この2枚の写真、色温度が2800kなんです。
店内の光の加減に合わせて目視でホワイトバランスを調整していたので、オリンパスのほうに合わせています。
青っぽくなるはずですが、Kamlanは普通の色味に見えます。
この原因は・・・
屋外:
M.ZUIKO DIGITAL ED45mm F1.8
KAMLAN 50mm F1.1
(少しピント甘いです、すみません・・・)
オリンパス側の写真は流石になんの問題もないです。
綺麗なボケ、逆光耐性、口径食、どれも及第点。
しかしKamlanは・・・
逆光でのフレアがとんでもない量になっています。
人物がフレアの中に入っている、画面の9割がフレアというw
特に一枚目、腰上の縦構図が酷くて、玉ボケの縁がすごいことになってる。
被写体に近づいていくごとにこの玉ボケの汚さは軽減されていき、バストアップだと気にならないレベルに。
3枚目の写真は少しフレアを拾わない角度にしていますが、マゼンダ被りが消えています。
屋内写真のあれはマゼンダが被ってた感じなのですね。
つまり、被写体との距離があるとき、遠くの背景が崩れやすいレンズなんですね。
球面収差の過剰補正で2線ボケになってる、これが玉ボケをぐちゃぐちゃにしている感じです。
絞ればこの現象は改善されますが、ポートレート撮影ではあまり絞りたくないので、解放での性能がある程度担保されていないと難しいです。
こんな感じでした。
バストアップくらいであればかなり使えるのですが、少しでも引きの構図、腰上くらいの撮影位置になると2線ボケで背景がうるさくなります。
この写真でも背景がやはりうるさい感じのボケになっています。
これをF2くらいまで絞るとだいたい改善されますが、それであれば45mm F1.8を使いますよね。
F1.1 で被写体との距離が近い場合のボケなどはかなりいいですし、ピントがきてる部分はかなりキレもあります。
フレアが出やすいのも、有効に狙って使っていくことで印象深い作品に仕上げることも可能とは思います。
でも、一般的なポートレート撮影で使っていくのはちょっと難しいレンズなのかな、となりました。
100mm前後のポートレート用単焦点はやはり高級レンズを使用したほうがよさそうです。
KAMLAN 50mm F1.1 はマーク2もあるので、そちらも試してみたいかも?ですが・・・このあたりが良くなってるのかな。
でも次にこの辺りの画角を購入するのであれば、やはりオリンパスの45mm F1.2 PROかパナのLEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2になるかな・・・
その前にまず、OM-1買いますが(^^;
ということで、次回のレビューはOM-1になると思います。
ではでは。
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