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【現像】RawTherapee講座 その2 露出補正

現像の前に1つ、言い忘れてたことが(^^;

RawTherapee、基本的にフリーソフトウェア無料なんです。

(正確にはカンパウェアです)

なので基本無料で使用可能です。

すごいですよね・・・ベース部分はLightRoomと同じソースらしいですよ。

 

で、RawTherapeeの難しい、というか分かりにくいところの1つ。
それが一番最初に出てくるのが、拍車をかけているのですが(^^;
露出補正」です。

 

RawTherapeeで出来る露出補正は、

  • 露光補正(RGB色空間調整)
  • シャドウ/ハイライト
  • トーンマッピング
  • Retinex
  • ビネットフィルター
  • グラデーションフィルター
  • L*a*b*調整(LAB色空間調整)
  • CIE色の見えモデル2002

とあります・・・多すぎじゃw

f:id:poke4wd:20171123013820j:plain

全部を使う必要はないと思っています。
(もちろん使える人は使っていいんですが)


あたしが使っているのは、

  • 露光補正(RGB色空間調整)
  • シャドウ/ハイライト
  • L*a*b*調整(LAB色空間調整)

上記写真の赤枠で囲んだ、この3つです。

 

露光補正(RGB色空間調整)
露光量、明度、コントラスト、彩度を調整を調整できる、普通の露光補正です。
黒レベル調整なんかを独自にできるのは使い勝手がいいですね。
トーンカーブも使えるので、これでも充分だったりします。

 

シャドウ/ハイライト
シャドウだけ、ハイライトだけを調整できます。
1枚の画像からHDRっぽい画像が作れたりしますが、あまり使わないかな。
風景写真などでは結構使えます。

 

L*a*b*調整(LAB色空間調整)
これあまり見ないですよね。
Photoshop使いな方なら少し見覚えのある方もいらっしゃるかも?
露光補正と同様に明度、コントラスト、彩度を調整を調整できるのですが・・・何が違うか?

RGBの調整は画像データをレッド、グリーン、ブルーの3つの色チャンネルに分けて行います。
Lab調整は同じ画像データを、明るさ(明度)を構成するLと、色を構成する2つの補色次元aとbに分けて調整を行います。
明るさという要素を色と切り離しているので、1つの要素を動かしても、他が変化することがありません。
Labの“明度”は人間の視覚感度に近い、つまりグリーンに非常に敏感で、ブルーに対してはそうでもない、設計になっています。従って、Lab調整で明度を高めると、それによる色合いの変化は概ね人間の目で見たものと同じになります。
一般に、Lab調整で色度のスライダーを+方向に動かすと、色は‘新鮮さ’を増し、RGBの彩度スライダーを同じように動かすと色に“暖かみ”が加わると言います。

とマニュアルに書いてありますw
使ってみるとわかるのですが、上記説明通りなので使って差を見て見てくださいな。
とりあえず3枚、用意してみました。

 

まず1枚目がただ読み込ませた画像です。

f:id:poke4wd:20171123014034j:plain

RawTherapeeで読み込むと、撮影時の写真より2EVくらい下がっているかと思います。
なので自動露光補正をかけていますが、これでも暗いですね。

 

2枚目が露光補正内の明度を+30しています。

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窓の外の緑や髪の色の明度も上がっています。

 

3枚目がLab調整の明度を+30しています。

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明るさ成分だけが調整され、色が残っているのがわかるかと思います。

 

こんな感じで。
露出補正だけでいろんな種類があってなかなか覚えにくいのですが(^^;
自分にあった、写真にあったものを選択できればよいかと思います。
もちろん、組み合わせても全然いいのです。

 

個人的にはLab調整のトーンカーブが使い易いかな?と思いますが。
次回は「シャープ化とノイズ低減」です。

 

ではでは。