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ストロボ検証結果その1〜レンブラントライティング

まずは1灯でのライティング、基本のレンブラントライティングから。


レンブラントは「光の画家」とも言われたバロック絵画の画家です。
肖像画で光と影を使った技法が素晴らしかった、ヨーロッパ美術史における最重要人物の一人です。
そのレンブラントの技法と同じような、明暗をつけたライティング手法を「レンブラントライティング」と言います。


レンブラント方式のライティングは、基本的にストロボは顔に対して45度、高さも45度に当てることで明暗を出し、顔の立体感を出していきます。
種類としては4パターンあります。

  1. 正面:カメラと顔が正面、ストロボは右(もしくは左)45度

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  2. ブロード:カメラに対して顔を45度、ストロボは同じ角度でカメラの後ろに

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  3. ショート:カメラとストロボを45度づつで顔を挟むように

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  4. プロフィール:カメラは顔の真横、ストロボは顔に対して45度

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これら写真がその4パターンの実験結果です。

あ、今更ですが衣装はセーラーマーキュリーこと水野亜美さんです♪


・・・どの写真も女性のポートレートには向いていないことがわかりますw
コントラストきつすぎで、怖い雰囲気になってしまうのです。


逆に言えば、男性、男装で重い雰囲気を出したい時には効果的なライティングなのだと思います。
その時は、背景などにも光を当ててコントロールするといい感じに。


ちなみに「レンブラントで!」というと、3番のショートレンブラントのことを言います。
45度同士で挟み込むような撮影方法はライティングの基礎の1つにもなっています。
この時、カメラ側やストロボの対角線側ににレフ板を置いて少し光を回すと、もう少し見やすい感じになると思います。
(今回はレフ板は使っていません。)

 


以上がレンブラントライティングでした♪
次は1灯で行えるもういくつかの手法をレポートしますね。


ではでは。