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スタジオ撮影の考え方

今回、音楽スタジオでの撮影がありました。

2種類の衣装で、1つは白いTシャツにジーンズ、もう一つはパーカーワンピースと聞き。

撮影に向かったのですが。

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なんとスタジオの壁が全面真っ黒で。

また、衣装のTシャツはよかったのですが…パーカーも真っ黒!?

ニーソックスも黒で…顔と手と絶対領域しか黒以外の色がないんです。

 

たぶん普通に撮影したら背景に溶け込んでしまい、真っ黒の中に顔だけ浮かぶような写真になってしまいます。

 

こういうときどう考えたらいいのか?

まず必要なのは「背景と人物を切り離す」ことです。

背景は暗く落とした状態で、人物の輪郭を出すようにライティングする

背景にストロボの光が回らないようにする必要があるのですが、このスタジオの広さは10畳

ドラムセットも置いてあるので、撮影スペースは2畳くらい?

この中で背景に光を回さない、となるとかなり面倒です。

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まずメインストロボ(①)は被写体横から照射し、人物以外に飛ばない角度を探します。

カポック、バーンドア、グリッドなどがあれば使うと光の方向を任意にできますが、今回はラウンドフラッシュのみです。

次に逆サイドから挟み込むようにグリッドを入れたストリップライト(②)、細長いソフトボックスで照射します。

上手く行くと、ほぼ背景に影響が出ないライティングになります。

 

この状態で撮影してみると、背景がのっぺりとして寂しい感じに。

なので背後のアンプに少しだけ当てるようなストロボ(③)を弱い光で当てます。

 

これでこんな感じに。

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ストロボとの位置関係がわかりやすいように、画面内に写しています。

なんとか人物がわかるようになったかと。

 

 

 

構図からストロボを外して撮影するとこんな感じです。

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こんな感じに考えてライティングをしていきます。

参考になれば幸いです。

 

ではでは。

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