ODNの最強流写真館

写真の撮影記や撮影ノウハウなど

売れない写真、売る世界

写真を商売でやっていると、周りの人達からよく聞くのが

 

「プリントが売れない」

 

という言葉。

海外とかは写真を購入して飾る文化があるけど、日本にはないんだよね

とか

絵画も資産としか見ていない、そんな中でプリントなんて売れるわけがない

みたいなこととか。

 

そもそもデジタル写真はコピーが容易で。

いくらでも複製できてしまう以上、資産価値すらほぼ0なわけで。

飾る文化も、日本は「床の間に掛け軸」の世界だったわけで、洋間になってから間もなく、文化なんてあるわけがない。

 

写真の敷居が下がっているのもある。

昔のアナログ写真は、いいカメラがあっても知識と腕がなければ撮影できなかった。

しかし今はスマホがあればそこいらの一眼レフと同等の写真が撮れる。

 

とはいえ、ネームバリューがつけば売れる可能性がある。

ピカソだから、篠山紀信だから買うのだ。

しかしそのレベルに行ける人は少ない

インスタフォロワー100万人とか、そんなんじゃ無理だろう。

 

あとは被写体力

アイドル写真集は売れる。

他に売れる可能性があるとすれば富士山、金閣寺など、同じく被写体力があるものだろう。

それらであっても有象無象なカメラマンの写真が売れる事はまずない。

バリュー、値段というか「価値」がないから。

 

だから「プリントが売れない」ではなく「価値のない写真が売れない」なのだ。

 

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ただここで面白いものが出てきた。

NFT、非代替性トークン

ja.wikipedia.org

ビットコインといえば聞いたことある方のほうが多いと思いますが、これの根底技術の1つ、ブロックチェーン(暗号台帳)

ここに登録、暗号トークンを付与することで、デジタルデータを非代替性なデータにできるのだ。

代えの効かない(非代替性)この世で唯一のデータになる。

これが付加価値となることでデータにバリューを乗せられるようになるのだ。

贋作不可能なのでアナログ絵画より優れていると言える。

 

価値付けができるのであれば売れるデータは作れる可能性がある。

例えば。

  • 千年に1人さんあの写真
    肖像権クリアした上でNFTで管理できてたら
    とんでもない利権が生まれてた可能性がある。

  • チベットに潜入して現地撮影に成功
    今までは出版社に持ち込むなどが手段だったが、NFTで値段を釣り上げ、セリを行える。

  • ネームバリュー必須だが、シリアルナンバー管理にして限定枚数販売とする。
    日本人は限定に弱いのだw

 

海外ではこんな事例も。

www.newsweekjapan.jp

もはやプリントを売る時代ではなくなっているのだ。

カメラマン、写真家も意識を変えていかなきゃならないね。

 

ではでは。

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(c)ODN - 画像素材 PIXTA -




 

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