ODNの最強流写真館

写真の撮影記や撮影ノウハウなど

特殊なスキル

こないだ久しぶりにコスプレ撮影のお手伝いにいきました。

ハコスタジアム東京という大型のシェアスタジオ。

こちらが2022/10で閉店となってしまうそうで、最後に使わせていただこう、と。

hacostadium.com

ハコスタ東京は南船橋にある、大型のスタジオで。

船橋なのに東京ってなんだよ、って突っ込みは置いておいてw

40箇所の撮影スペースがあり、ゴシック調、教室、男子部屋、近未来、和風、中華風などなど。

ないシチュエーションがないくらいの種類があります。

 

ただ人気のあるブースは順番待ちになり、その場での予約制に。

撮影時間は30分で交代、となります。

 

この30分ってかなり短いです。

ライティングしながら露出確認し、作品にあったセッティングと構図、ポージングまで。

これらを完成させてやっと撮影です。

なので実質10分程度でセッティングを出す必要があります。

 

これってけっこうなスキルだと思います。

慣れてないとまず出来ないと思いますので。

 

たとえば今回の撮影だとどうだったか。

  • 焦点距離:24mm
  • 絞り:F1.7
  • シャッター速度:1/100
  • ISO:640

この写真は真っ黒な背景に上から強い定常光がついている感じでした。

この天井の光がかなり強かったので消灯し、ステンドグラスと下の暖色のLEDのみに。

祭壇裏にストロボを置き、上方向に弱めに発光。

被写体左右、映らない位置にソフトボックスを置き、光で挟み込んで中央に影を起こし、明るいけど暗い雰囲気を出しています。

この被写体への明かりは背景に影響でない角度で設置しなければなりません。

またステンドグラスの光量が少ないので、感度を上げ気味でセッティングする必要もあります。

 

次はこの写真。

  • 焦点距離:28mm
  • 絞り:F1.7
  • シャッター速度:1/250
  • ISO:100

シロホリですが、シェアスタジオなので広い1面を半分に分けて使ってます。

そのため天井からの定常光を変更できず、どうライティングするか、となります。

真っ白な感じにするのは簡単ですが、少しグレーに落としたかったのでこんな感じに。

被写体左後ろにグリッド入りのソフトボックスで被写体の立体感を出しながら背景にグラデーションをかけ。

メインを反対側に置いて顔周りを照らす。

天井からの照明だけでは暗すぎたので、天井バウンスで弱めに1灯。

 

最後はこれ。

  • 焦点距離:50mm
  • 絞り:F1.7
  • シャッター速度:1/100
  • ISO:500

見た感じでは一番難しそうな感じです。

部屋中に照明が埋め込まれており、地明かりで部屋中が明るい。

しかもこの照明をどう生かすか、輝かせるのか、ぼんやり光らせるのか。

何もせずとりあえずノンストロボで適当に撮影したらけっこうよかったので。

ただ照明の蛍光灯の色が緑に被っていたので、ホワイトバランスを4400kほどに。

そこからモデルにメイン光を当てただけでこんな感じに撮れました。

 

 

 

これらのセッティングを10分以内に出さないと撮影時間が稼げません。

こんな撮影を10年以上やってるので、セッティングの速さとか撮影に関する考えなど、処理する能力は異様に高いと思います。

 

コスプレ撮影って人物撮影の技法の全てを使う感じがしています。

練習に何度かやってみると、チカラつくかな、と。

ぜひトライしてみてください♪

 

ではでは。

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ブロトピ:今日の写真日記

40-150/F2.8PROのレビューその2

先日いただいた「40-150/F2.8PRO」。

odn-photo.hatenadiary.jp

ライブ撮影でのレビューを行ったので、今回は接写など。

 

町田のフクロウカフェ、「Rapace」さんでフクロウなどの鳥を撮影させていただきました。

rapace-cafe.studio.site

うちから歩いていけるところに、こんな素敵なお店があるんです♪いいでしょ。

 

このレンズ、望遠ズームですが、なんとレンズ前から50cmまで寄れます。

35mm換算0.42倍相当、ハーフマクロとしても使用できるんですよね。

どんな風に撮影できるか?

 

鷹さんです。

フクロウカフェですが、なぜか鷹が1匹、いらっしゃいます。

近寄っての撮影は怖いので無理なのですが、このレンズならここまで寄って撮影できます。

これが換算300mm F2.8での撮影なのですが、ほんと高精細。

さすがに解放でこの焦点距離ならフォーサーズでもボケますね。

 

 

 

これは200mmくらい。

 

これが100mmくらいになってます。

 

どの画角でもとてもキレがあり、ボケもなだらか、前ボケもうるさくなく自然なボケになっていますし、ほんと使いやすいレンズだと思います。

 

最後はテーブルフォトなのでレンズを10−25 F1.7に変えています。

こんな風に手に乗せて触ったりとかもさせてもらえます。

 

他にもアヒルやニワトリなんかもいますがw

フクロウだけで20羽以上、たくさんの種類がいますので勉強にもなります。

お近くの方はぜひ、遊びにいってみてください。

予約必須ですので、Webのフォームかお電話でご予約を♪

 

次は人物でどんな感じか調査しなきゃ・・・

ではでは。

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ブロトピ:今日の写真日記

ストックフォト:Adobe Stock、はじめました。

何度か解説してきましたストックフォトですが。

今回、Adobeが行っている「Adobe Stock」にも登録していくことにしました。

stock.adobe.com

 

天下のAdobeが行っているストックフォトサービスです。

世界中に利用者がいて、イラストも写真もクオリティがとても高いです。

 

また、審査がとても早いです。

これが特筆すべきところで、たとえばPIXTAさんは3日〜1週間くらい。

PhotoACさんは最近めちゃくちゃ遅く、反映まで2週間かかることもあります。

Adobeはなんと・・・速いときは数時間ですw

AI判断してる部分があるようで、人の審査なしで通ってる感じもします。

(全部が全部ではないっぽい、人が絡む部分もあるっぽいですが)

 

あと審査が緩めなのもポイントです。

似た画像などで落とされる率がかなり低いです。

PIXTAは似ててもほぼ通るのですが、PhotoACさんはちょっとでも似てると全部落ちますw

2週間待って写真の半分が落ちてると結構泣ける・・・

AdobeさんはPIXTAさんの次くらいですかね、でもほぼ落ちません。

 

 

 

アップロードや管理のWebコンソールのできもよく、アップロードしやすいのもすばらしい。

そしてAdobe Portfolioと連携できるので、Webサイトまで作成できます。

Wordpress的なUIで、クリックしていくだけで一端のサイトが構築できます。

こんな感じ。

azarasi-kingdom.myportfolio.com

すごくないですか?

ドメインもそれっぽい感じで、ぜんぜんいいw

 

欠点があるとしたら、海外のサイトですので収入があった場合、税金関連の書類の提出と審査があります。

W-8BENというのですが、アメリカ非居住の方へ提出が義務付けられている書類になっています。
「米国源泉税に対する受益者の非居住証明書」と呼ばれる、米国の内国歳入庁(IRS)へ提出する書類で、アメリカ国内で発生した利息や配当は日本での課税対象となってしまいます。
誤って源泉徴収することを防ぐため、この書類が必要になる感じです。

しかも3年毎に更新があるらしい・・・なかなか面倒です。

 

それらがあったとしても。

世界中で写真の売買が行えるのはやはり大きいです。

ストックを始めるなら、国内サイトよりシステムなどは便利で使いやすいので、ここから始めるのもいいかもしれません。

W-8BENに関しては、収入が得られるようになってから考えてもいいと思いますし。

 

ではでは。

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40-150/F2.8PROのレビューその1

先日、いただいてしまった「M.ZUIKO ED 40-150 F2.8 PRO」。

こちらを使用して、まずライブ撮影を行ってきました。

 

場所はLive House 巣鴨 獅子王さん。

sugamo-cco.com

獅子王さんはコロナ禍で一度閉店していたのですが、復活して営業なさっています。

この業界はここ2年くらいずっと大変だったと思うのですが・・・これからもがんばっていただきたいです。

 

そんな獅子王さんにて、友達のバンドが久しぶりにライブを行う、とのことだったので。

鑑賞ついでに撮影せせていただきました。

 

けっこうお客さん入っていて、最大で100人くらいはいたんじゃないでしょうか・・・小さいライブハウスでほぼ満員はすごいかも。

 

他のお客さんの迷惑にならないように、最後尾PA卓の前から撮影。

距離としては10mはないかな、くらいかな。(7〜8mくらい?)

 

その位置から換算80mmから300mmを使っての撮影です。

どんな感じか、こんな感じです。

 

 

 

 

どうでしょうか。

引けばほぼ端から端まで、寄ればドラマーのアップまで撮影できます。

これは・・・便利だw

暗いライブハウスでもF2.8は安心して使えますね。

AFも暗い中で迷いもせずバッチリ決まります。

設定はF2.8、SS1/50、ISO1250固定でずっと撮影していましたが、問題なかったですね。

写りも問題なく、色の乗りも発色もすばらしい。

やはりオリンパスPROレンズはめちゃくちゃ写ります。

フルサイズ大三元はだいたい200mm止まりなので、300mmまでいけるこのレンズはフォーサーズを使う意味すら生み出せていると思います。

 

次回はポートレートでどれくらい行けるのか、試してみますね。

ではでは。

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ひょんなことから望遠レンズ

メインでの撮影が人物なので、あまり望遠レンズを購入しようとは思っていませんでした。

X1025をメインで使いながら、45mm/F1.8を中望遠で使っている感じで。

このまま45mm/F1.2を次に購入しようか、とか考えていました。

 

先日。

知人がオリンパスから富士に乗り換えるらしく、全機材を買取に出し機材総入れ替えしたのです。

(ちょっと悲しい・・・w)

で、その中で、1本、買取価格が低く売らなかったレンズがありました。

それが「M.ZUIKO ED 40-150/F2.8 PRO」だったのです。

長いことネイチャー撮影で使用していて、表面の傷などが原因で買い叩かれそうになったらしく。

へぇ、と聞いていたのですが、今月、バンドの撮影を行う予定だったので、使っていないのであれば貸して♪と軽い気持ちでお聞きしたら、いいよ、とのこと。

これで望遠試せてやったぜ、と今日をむかえたのですが。

 

 

 

お会いして早々、「もう使わないから、これあげるよ」と。

・・・いただいてしまいました。

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ちょっとまって、このレンズまだ中古でも10万以上しますよ!?

あわわとしていたら、

箱もなくオプションも三脚座以外なにもない状態で、傷などの状態から中古価格がつかない。

でもレンズだけはきれいに使っていたから、ゴミも入ってないし写りは悪くないよ。

まだフォーサーズ使っていくなら、こいつも使ってやってくれ。

とのことで。

 

ありがたく頂戴いたしました。

いやほんとびっくり・・・ありがとうございました。>Gさん

 

でも考えてみると。

この2本で換算20-50と80-300になった感じで。

50mmから80mmの間ってなかなか使わない画角だと思うと、この2本で撮りたい撮影はほぼまかなえるのかも?と。

45mm/F1.2はまぁ別途買うとは思うのですが、基本の撮影はこの2本で行こうかな、と思いました。

 

ということで、発売からかなり時間は経っていますが。

次回はこのレンズのレビューとか、してみますね。

人物撮影で望遠でのポートレート、どこまで使えるのか。

自分的にも興味深いです。

一時期のグラビア撮影なんかでは、200mmでの撮影がよく行われていたと聞きます。

その意味もわかるといいな。

 

ではでは。

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ブロトピ:今日の写真日記

スタジオ撮影の考え方

今回、音楽スタジオでの撮影がありました。

2種類の衣装で、1つは白いTシャツにジーンズ、もう一つはパーカーワンピースと聞き。

撮影に向かったのですが。

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なんとスタジオの壁が全面真っ黒で。

また、衣装のTシャツはよかったのですが…パーカーも真っ黒!?

ニーソックスも黒で…顔と手と絶対領域しか黒以外の色がないんです。

 

たぶん普通に撮影したら背景に溶け込んでしまい、真っ黒の中に顔だけ浮かぶような写真になってしまいます。

 

こういうときどう考えたらいいのか?

まず必要なのは「背景と人物を切り離す」ことです。

背景は暗く落とした状態で、人物の輪郭を出すようにライティングする

背景にストロボの光が回らないようにする必要があるのですが、このスタジオの広さは10畳

ドラムセットも置いてあるので、撮影スペースは2畳くらい?

この中で背景に光を回さない、となるとかなり面倒です。

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まずメインストロボ(①)は被写体横から照射し、人物以外に飛ばない角度を探します。

カポック、バーンドア、グリッドなどがあれば使うと光の方向を任意にできますが、今回はラウンドフラッシュのみです。

次に逆サイドから挟み込むようにグリッドを入れたストリップライト(②)、細長いソフトボックスで照射します。

上手く行くと、ほぼ背景に影響が出ないライティングになります。

 

この状態で撮影してみると、背景がのっぺりとして寂しい感じに。

なので背後のアンプに少しだけ当てるようなストロボ(③)を弱い光で当てます。

 

これでこんな感じに。

f:id:poke4wd:20220202012729j:plain

ストロボとの位置関係がわかりやすいように、画面内に写しています。

なんとか人物がわかるようになったかと。

 

 

 

構図からストロボを外して撮影するとこんな感じです。

f:id:poke4wd:20220202013200j:plain

こんな感じに考えてライティングをしていきます。

参考になれば幸いです。

 

ではでは。

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ブロトピ:今日の写真日記

人物+光の軌跡を撮影する

今回は実験撮影となっています。

光の軌跡撮影、よくありますよね。

f:id:poke4wd:20220126004852j:plainこんな感じ。

シャッター速度落として、光っているものの残像、残映を軌跡として残します。

 

しかし、人物と一緒にこれを撮影したい場合はどうするか?

スローシャッターの中で動いてもらうので、同じように人物も残像が撮影されてしまいます。

f:id:poke4wd:20220126005142j:plain

こんな感じ。

そこで使うのがストロボ、そう後幕シンクロです。

シャッターが閉じる直前にストロボが発光し、その瞬間にストロボの光が届いている部分は停止して写ります。

なぜかというと、シャッター速度が遅くても、ストロボの発光速度は速いので、その一瞬だけは鮮明に記録されるからです。

f:id:poke4wd:20220126005419j:plain

面白いですよね。

 

 

 

しかし今回はここからが本番。

被写体に当てるストロボをコントロールして、当てる部分と当てない部分を作ると、どうなるか。

f:id:poke4wd:20220126010644j:plain

こんな風になります。

左半身だけストロボを当てて、残りは定常光のみです。

とてもアーティスティックな写真になるかと思います。

 

今回は実験で撮影しましたが、この方法で作品をいくつか撮ろうと考えています。

面白い作品ができるといいな。

 

ではでは。

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ブロトピ:今日の写真日記

ハイスピードシンクロ

ハイスピードシンクロ、久しぶりに使ったので比較写真を。


日光の入るスタジオで、自然光のみです。
背中側の出窓から強い太陽光が入っているので、超逆光になっています。
1枚目、頑張って人物を持ち上げて現像してますが、これが限界。

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実際はかなり人物が暗くなっています。
F1.7の1/640で撮影しているのですが、絞るとこの背景の光の感じも変わってしまうし、NDフィルターだと全体露出が落ちるのでまた意味がなくなります。


2枚目はストロボを入れていますが、シャッター速度1/640ではストロボは光りません。
同調速度というのがあって、オリンパスの場合、1/250より早くすることはできないのです。
この露出設定のままで、少しだけストロボを入れたい!となったときに役立つのが「ハイスピードシンクロ」です。
これを使えば、どんなシャッター速度でもストロボが使用できます。

f:id:poke4wd:20210905023900j:plain

欠点として、電池の減りが速い、ストロボに負担がかなりかかる、などがありますが、こんな場合はがしがし使っていくのがいいかと思います。
2枚目の写真は全体の雰囲気を変えずに、人物だけ明るくできているかと思います。

 

久しぶりに使ったので、設定方法を思い出すのに時間がかかったりしたのは内緒ですw
ではでは。